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[用地戦略のいまを考える] 月刊 用地BIZ 2015

2014年9月5日

特別インタビュー 業界別・最新経営トレンド

東京海洋大学 特任教授 渡部 幹氏

第3回「物流編」―21世紀物流のあるべき姿 圏央道で物流が変わる 都市の魅力を形づくる物流システム

あらゆるモノが迅速に流動する昨今、物流面における俊敏性やコスト優位性は企業の競争力に直結する。ハイクオリティーな物流システムを構築するためには、どのような視点が欠かせないのか。未来の物流ネットワークや施設像を、東京海洋大学 特任教授の渡部幹氏に聞いた。
(聞き手は日経BP社 日経BP未来研究所長の仲森智博氏)

細分化・インテリジェント化する物流施設

渡部 幹氏
Profile 渡部 幹(わたなべ・みき)氏
東京海洋大学 特任教授
建設コンサルタントなどにおいて主に都市計画分野のコンサルティングに従事した後、2000年、株式会社日通総合研究所に入社。2008年には取締役に就任する。物流制度・システム創設、マクロ経済分析などに精通。2014年、日通総合研究所を経て、東京海洋大学で特任教授を務める。

――インターネットショッピングがポピュラーになり、消費スタイルが大きく変化しました。物流の果たす役割も様変わりしてきたかと思います。物流業の昨今の概況を教えてください。

 昔は工場や倉庫から問屋を経由して小売店に商品が配送され、それらを消費者がお店で購入するスタイルが一般的でした。しかしインターネット通販など、昨今は個人宅まで配送する流通システムが当たり前のものになっています。
 スピードに関しても、かつては1つの大型物流拠点から一定の時間をかけて全国に配送していましたが、昨今の翌日/当日配送といったスピーディーできめ細かなサービスを実施するため、全国に複数の物流施設を確保し、地域や流通段階によって役割分担させる動きも出てきています。

――生活スタイルの変化に伴い、物流施設の役割や機能が相当変化してきたわけですね。

 現在、都市内物流の拠点は「広域物流拠点」「都市内集配拠点」「荷さばき施設」などに細分化されています。空港や港湾施設、鉄道駅など、広域物流の起終点となる輸送拠点が広域物流拠点。その広域物流拠点から到着した多数の配送物をさらに細かな地区ごとに積み替える配送センターや宅配デポが都市内集配拠点。路上や建物内外に設ける荷さばき施設は、工場やオフィス、店舗、住宅など最終発着地とアクセスするための施設ですね。このように、役割に応じて物流施設もその形を変え、体系化されてきているわけです。

――流通量の増加や多様化に伴い、物流ネットワークがより効率よく進化しているのですね。

 役割別拠点の整備に加えて、拠点ごとの処理能力も格段に増大しています。特にトラックターミナルなどの広域物流拠点は、床面積の増大に加えて自動仕分け機や荷物タグの電子化など、ハード・ソフト両面の進化によって、質も量もアップしています。いわば物流拠点がインテリジェント化しているわけです。

都市内物流における拠点と役割

貯蔵型から流通型へと移行

――物流の「質」も大きく変わっていますよね。企業間物流においても、かつては大量の同じモノを一気に配送するスタイルでよかったでしょうが、現在は多様なモノを小ロットで配送する仕組みが欠かせません。

 倉庫を例に取ると、かつては原材料や製品の保管場所として、一度に大量に納入され長期間保管する「貯蔵型」だったのです。しかし近年、各企業は最少の在庫しか持たず、必要な際に必要な量だけ入手する方式に変わってきています。
 そこで現在は、在庫をほとんど持たずITを駆使して瞬時に仕分けを行う「クロスドッキング」という物流システムの活用が進んでいます。工場を出る時にモノが入ったハコにタグを付け、その情報を事前にクロスドッキング型の仕分けセンターに送っておきます。センターでは事前に準備をしておいて、ハコが到着したら瞬く間に仕分けして配送するのです。
 もう一つの傾向としては、物流施設内で流通加工や仕分け、包装などが行われるようになっています。容器1個に満たない多様なモノを集めて、行き先に応じて積み替える作業も生じます。つまり、施設の中で流れ作業が生じているわけです。そのため、物流施設は貯蔵型から「流通型」に移行する必要に迫られています。

――貯蔵型から流通型への移行は簡単なものなのでしょうか。既存の施設において、広さの確保ができていれば容易に移行できるのでしょうか。

 貯蔵型の物流施設は出し入れが少ないため、1階に搬出入スペースを設け、上階に貨物を運び貯蔵する、いわば「タテ型」の施設です。対して現在求められている流通型は、移動が容易で作業効率の高い平面配置=「ヨコ型」が求められています。施設の延床面積でなく、フロア面積の広さが欠かせなくなっているのです。それゆえ、既存の施設をリニューアルで機能移行することは難しく、建て替えなど全体的な制度設計が必要になってきます。

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