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[用地戦略のいまを考える] 月刊 用地BIZ 2015

2015年2月13日

特別インタビュー 業界別・最新経営トレンド

松本 治氏

第5回「ロボットのまち編」―ロボットが走る「つくば」 ベンチャーを生み出すまち モビリティロボットの普及を目指す

産・学・官連携による「知」の発信地として、首都圏のみならず日本の代表的国際都市として名高い茨城県つくば市。特に科学技術分野においては、日本の経済成長や国際的競争力に大きく寄与している。そのつくばにある研究機関、独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)でスマートモビリティ研究を続ける松本治氏に、モビリティロボット技術の現況と未来、そして研究拠点の観点から見たつくば市の魅力について聞いた。
(聞き手は日経BP社 日経BP未来研究所長の仲森智博氏)

まちで人と共存するモビリティロボット

松本 治氏
Profile 松本 治(まつもと おさむ)氏
産業技術総合研究所 知能システム研究部門
総括研究主幹(兼務)スマートモビリティ研究グループ 研究グループ長
1987年早稲田大学理工学部機械工学科卒業。1989年通商産業省工業技術院機械技術研究所(現・独立行政法人 産業技術総合研究所 知能システム研究部門)入所。現在、東京工業大学工学部 非常勤講師も務める。

――「ロボット」といえば先進的なイメージもあれば、身近な存在のようにも感じます。「モビリティロボット」とは、どのように定義されるのですか。

 現在、社会の至るところで「ロボット」が活躍しています。工場での自動組み立てをリードするマシンや、白線や磁気レールに沿って無人でカートが走る自動搬送システム、これらは「産業用ロボット」と呼ばれ、限られたエリアで稼働しています。
 対してモビリティロボットは、動く場所を限定しません。一般に「コンピュータなどの電子頭脳を搭載し、人を乗せて移動するサービスを提供する装置」を「モビリティロボット」と呼んでいます。

――先ほど、自動で動く車いすを見せていただきました。目的地を入力すれば、車いすが自動で人を運んでくれる、先進的なシステムに感心しました。

 自律走行技術というのですが、車いすにセンサーやPCを搭載し、遠隔サーバーの地図情報などを参照しながら目的地に向かいます。衝突回避のプログラムも組まれ、利便性と安全性を備えています。

イメージ
左から、セグウェイ(改造品)、自律走行車いす「マーカス」、「マイクロモビリティ」。マイクロモビリティは産総研が開発した2輪モビリティロボット

市街の「ロボット特区」で社会実験を

――つくば市は2011年、「モビリティロボット実験特区」として認定されました。この特区内で、松本さんたちは様々な社会実験をされているわけですが、現在どのような取り組みをしていますか。

 GPSやカメラなどを搭載したオリジナル仕様の「セグウェイ」をはじめ、私たちが民間企業と開発した「マイクロモビリティ」、自律走行タイプの車いす「マーカス」など、搭乗型のモビリティロボットを公道で走らせ、性能の向上と利便性について実証実験を進めています。
 立ち乗り型モビリティロボットについては、当初はモビリティロボットの開発自体も行っていましたが、基盤となる技術の構築はある程度進んでおり、現在はまちなかでの安全性の検証など、実用化へ向けた研究を行っています。どう暮らしやまちづくりに生かしていけるかという運用面についての研究にシフトしつつあります。

――こうした乗り物は、通常、公道を走れませんよね

 どのモビリティロボットも現在の道路交通法の区分に当てはまらないため、原則、公道は走れません。しかし特区に認定されたことで、公道での社会実験が可能になりました。道路などの屋外環境は、私たちの想像以上に多種多様です。路面はフラットでなく傾斜や段差がついていますし、気温や風など、天候は刻々と変化していきます。
 車道はセンターラインや路肩など、移動のための手がかりがいろいろありますが、歩道はそうしたガイド情報が少ない。実は歩道を安全に走らせる方が、車道よりはるかに難しいのです。人や自転車、歩道上の障害物などにぶつからないための安全性確保も欠かせません。

――現在4輪車の世界では、衝突を防止、回避するシステムが搭載されるなど、自動運転に向けた技術の実用化が進んでいます。そのような技術をモビリティロボットにも応用できませんか。

 衝突回避については、自動車の技術を転用可能だと思いますが、自律運転のためには3次元地図のデータをつくる必要があります。
 そのために必要となるセンサーのコストがかかってしまう分、1台当たりの価格がまだまだ高く、これが普及のネックになっています。とはいっても、既存の技術を生かすことで、実用化が早くなり、コストも下がっていくと思います。

モビリティロボット実験特区
実験特区エリアは「つくばセンターエリア」と「つくば研究学園エリア」からなる。モビリティロボットの走行実験は、特区エリア内の中でも幅員が概ね3m以上で自転車も走行可能な歩道で行われている

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