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月刊 用地BIZ 2017

2015年3月11日

戦略的経営マネジメントフォーラム2015

“技術経営”が拓く真のビジネス価値 〜次世代に向けたイノベーションの創出

イメージ

2015年2月5日、東京千代田区日本橋のベルサール八重洲において「戦略的経営マネジメントフォーラム2015」が開催された。
フォーラムでは、東京大学大学院の江崎浩教授による基調講演、トヨタ自動車パートナーロボット部の玉置章文氏による事例講演が行われ、“技術経営“が拓く真のビジネス価値と次世代に向けたイノベーションの創出について考察した。またUR都市機構首都圏ニュータウン本部長の宮本保宏も登壇し、次代を担う新たな世代を見据えたビジネス活用展開の土台をサポートする取り組みを紹介した。
(主催:株式会社ビジネス・フォーラム事務局、協賛:独立行政法人都市再生機構)

1.基調講演

江崎 浩 氏

インターネット・アーキテクチャと社会・産業基盤の
持続的イノベーションによる新ビジネスの可能性

〜東大グリーンICTプロジェクトという実例〜

東京大学大学院 教授
東大グリーンICTプロジェクト代表
江崎 浩 氏

新しいプレイヤーを許容するシステムデザインで
持続的なイノベーションの創出を

敢えて最適化しない、だから進化が継続する

 インターネットの父といわれるロバート・カーン博士は「インターネットは論理的なアーキテクチャであり、スイッチやルータで形成される物理的なネットワークを意味するのではない」と言われています。これはインターネットの本質を言い表す重要な言葉で、わかりやすく説明すると、インターネットのシステムは非効率で最適化されていない。しかしそれは意図的に代われるものが入れるよう予めデザインしてあるのであり、インターネットが生き残っていけるものを生みだす最大の理由だ、ということだと思います。インターネットの黎明期に関わった技術者たちは、情報やデータをデジタルパケット化して近接へ転送する技術を基に、予め新しい技術やサービス、新しいプレーヤーが入れるようなシステム構造を創り、そうした選択的な動きを促進する形でアーキテクチャのデザインを次々に変えていきました。そのおかげで最初は電子メール、続いてWEB、さらに検索ツール、SNSなどのようなイノベーティブな技術やサービスが継続的に生み出されていったのです。インターネットがここまで進化し、これからも進化を継続していける理由は、まさに「敢えて最適化を行わない」、「選択肢の意図的な提供」というインターネットの本質にあります。

 インターネットの持つ双方向性は、「あなたのものは私のもの、私のものはあなたの」という言葉の通り、誰もがサービスの消費者であり、提供者にもなれる機会をもたらします。また、様々な人々が個別に自由に投資してつくったインフラは自立分散協調を実現し、環境変化への対応力を高めます。こうしたインターネットの本質に基づき、その特長を上手に活かせば、持続可能なエネルギーシティをつくり、新しいビジネスイノベーションを生むことも可能になります。

インターネットの本質

「発明は必要の母」の発想がイノベーションを生む

 2011年3月、東日本大震災の影響で電力需給が逼迫した際、私たちは「エネルギーのインフラと街づくりのインフラをインターネット的につくったらどうなるのか」という問題意識を持ち、「東大グリーンICTプロジェクト」に取り組みました。

 最も重視したのは、節電、BCPを追求すると同時に、異分野の様々なドメインのプレーヤーが自由に参加して新しいイノベーションを生み出せる環境を同じインフラ上で提供できるようデザインすることでした。具体的には、クラウドコンピューティング技術を活用して全5キャンパスに散らばっていた各システムをインターネット上に統合、連携させるとともに、エネルギー使用データを収集、解析して見える化を図りました。その結果、いままでつながっていなかった空調と照明が双方向の対話を始め、スマートホンでスマート機器を自由自在に操作できるようになり、大幅な節電効果、BCPや環境性の向上に加え、管理性や快適性の向上、ビッグデータ活用による研究者の労働管理の向上といった副産効果も生まれました。マルチステークホルダーを巻き込んで情報を共有し、意図しなかった様々な効果が生まれるようシステム構築したことが、新しいビジネスモデルとしても成功することができた最大のポイントだと思います。

 Melvin Kranzbergの第2法則とされている、「必要は発明の母ではなく、発明は必要の母」という言葉があります。誰もが自由に参加できるインフラができると、勝手にそれを使って新しいことを考える人が出てきて、新しい機能を生み出していく。したがって、ある目的でものをつくろうとする時、それを別の機会に別の目的にも使えるようどれだけ意識的に考え、最初から許容するようなデザイン設計ができるか。そこにビジネスイノベーションが生まれる重要な鍵が潜んでいると考えます。

東京大学2011年夏の節電実績

タテ型の分立システムをクラウドによる水平連携へ

Profile
江崎 浩(えさき・ひろし)氏
東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授
1963年生まれ。1987年、九州大学工学研究科電子工学専攻修士課程修了後、日米での企業勤務を経て、94年、コロンビア大学で客員研究員として高速インターネットアーキテクチャの研究に従事。98年、東京大学大型計算機センター助教授、2005年より現職。他にWIDEプロジェクト代表、日本データセンター協会理事、Internet Society(ISOC)理事などを務める。

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